今回は賃貸物件管理を検討している方にぜひ知っておいてもらいたい「高圧電力の一括受電」について解説します。
高圧電力の一括受電とはどういうものなのか、一括受電にはどんなメリットやデメリットがあるのか、それらについて解説していきますのでぜひ参考にしてください。
賃貸物件管理をするなら知っておきたい高圧電力の一括受電とは?
一般的に、電気の契約というのは各戸が個別に電力会社と低圧電気契約を締結する、というかたちとなっています。
これに対して高圧電力の一括受電とは「その賃貸物件全体として、単一の高圧電気契約を締結する」というものです。
賃貸物件の管理者または一括受電事業者が契約者となり、高圧受電設備を設置して低圧電力に変換したうえで、各戸に電力を供給するというかたちになります。
ただし、こうした一括受電は賃貸物件管理者などの一存で契約できるものではなく、対象となる賃貸物件の入居者全戸の同意を得ることが必要となります。
賃貸物件で高圧電力の一括受電契約をするメリット・デメリット
賃貸物件の管理者が、その賃貸物件に対して高圧電力の一括受電契約を締結することの大きなメリットは、各戸(専有部)および共用部、どちらも電気代が削減できるというものです。
どのくらい削減できるかは物件によって異なり、専有部と共用部でも割引率が異なります。
ちなみに資源エネルギー庁が複数の一括受電事業者にヒアリングをしたところ「共用部は専有部よりもさらに高い割引率が適用されていることが多い」という結果が出ています。
これは管理者にとって非常に大きいメリットといえるでしょう。
一括受電のデメリットは、前述のとおり「入居者全戸の同意が得られなければ契約できない」ということがまず挙げられます。
同意をきちんと得るためには、入居者にも「一括受電で電気代が安くなる」ということをしっかりとアピールすることが必要です。
「契約期間が長い」「高圧受電設備設置費用や設備管理のための人件費がかかる」「各戸で個別に電力会社との契約ができなくなる」といったものがあります。
また、年に1回ほどの頻度で設備の法定点検が実施され、その際に停電が発生するということも事前に理解しておきましょう。
まとめ
今回は賃貸物件管理を検討している方のために、高圧電力の一括受電について、その概要やメリット・デメリットなどを解説しました。
電気代の削減という大きな魅力があるものの、デメリットや注意点もいくつかあるということはしっかり理解しておきましょう。
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