今回は賃貸物件を管理する賃貸管理者だけでなく入居者も知っておくべき「内装制限」について解説します。
DIY可能な賃貸物件において、入居者がDIYをおこなう際に注意すべき内装制限とはどんなものかもご紹介します。
DIY可能物件でも賃貸管理者と入居者が知るべき内装制限とは
近年は「DIY可能」となっている賃貸物件も多いですが、だからといって「どんなDIYをやってもOK」というわけではありません。
なぜなら、DIYにおいて法的な「内装制限」がかかっているからです。
内装制限とは、建築基準法や消防法で規定されている制限のひとつで「内装が激しく燃えることによる火災の広がりや有害ガス発生などで建物内にいる方の避難が妨げられないようにするための制限」です。
内装制限では建築物の機能・構造や部屋の場所の場合分けによって、素材の「不燃性」でランク分けされたものを天井と壁に使うよう定めています。
「部屋の場所の場合分け」とは、簡単にいえば「キッチンは他の部屋よりも火災リスクが高い」という感じになります。
そして不燃性のランク分けとは不燃材料・準不燃材料・難燃材料・その他の4ランクで燃えにくさをランク分けしたものです。
要は「万が一の火災の際などに逃げる時間を稼ぐために、建物構造や部屋の用途などによって使って良い素材とダメな素材がある」というわけです。
これは法的な制限ですので「DIYがOKな賃貸物件」であってもその制限に違反することは許されません。
賃貸管理者も入居者もその内容を把握し、きちんと守る必要があるのです。
ちなみに内装制限がかかるのは天井と壁だけであり、床材は制限対象となっていません。
その理由とは「火は上方向に燃え広がる性質があるので、天井と壁がとくに危険」というものですよ。
賃貸管理者と入居者が把握しておくべきDIYの内装制限の調べ方
DIYがOKな賃貸物件であっても内装制限はかかってきますので、賃貸管理者も入居者も「その賃貸物件にどんな内装制限がかかるのか」を把握しておく必要があります。
しかし、実際のところ専門家でもないかぎり、内装制限について詳しく調べて理解するのは困難ではないでしょうか。
なぜなら内装制限には複数の法律や条例が関わってくるので、かなり複雑だからです。
そんな複雑な内装制限について、素人でも簡単にできる調べ方としておすすめなのが「賃貸DIYガイドライン」の活用です。
賃貸DIYガイドラインは一級建築士や不動産管理会社、メディア関係者などの有志が集まって2年の歳月をかけて作りあげたもので、ネット上で無料公開されています。
たとえ建築などの知識がなくともフローチャートをたどれば「DIYしたい部屋に内装制限があるかどうか」「DIYで使って良い内装材料はどんなものか」などを知ることができますので、ぜひ利用しましょう。
まとめ
今回はDIY可能な賃貸物件において注意したい「内装制限」について解説しました。
内装制限の調べ方としては、フローチャートをたどるだけで大まかなことが理解できる「賃貸DIYガイドライン」を利用するのがおすすめですよ!
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