賃貸物件を所有するオーナーが、所有する物件の最上階に住むというケースは珍しくありません。
最上階ならではの静けさや眺望の魅力など、暮らし心地もよいものですね。
一方で、賃貸経営の視点からすると、メリットとともに、デメリットもあります。
それぞれ、どんな影響があるかをチェックしておきましょう。
賃貸オーナーが最上階に住むメリットとは?管理面や入居者サポート
所有する賃貸物件の最上階に、オーナーが自ら住むことのメリットからみていきましょう。
大きなメリットとしては、賃貸物件で暮らすことになるので、毎日、自分の目でみて状況を観察、分析でき、自分の手で管理ができるという点があげられます。
至急の対策が求められるような場面や、もしも何かトラブルが生じても、オーナーが素早く対応できます。
これまで管理会社に依頼しても、望むような管理や対応を得ることができなかったケースなどでは、よりメリットを実感できるでしょう。
また、最上階に暮らすと、入居者との距離も近いので、サポートもしやすいことも利点です。
自ら納得のいく管理をして、賃貸を維持してくれるオーナーが最上階にいれば、入居者としても安心感があります。
なかでも、はじめて賃貸で一人暮らしをするケースなどでは、オーナーが近くにいる物件は、入居者の家族からの信頼も得やすいでしょう。
賃貸オーナーが最上階に住むデメリットとは?利回りや機会損失
賃貸の最上階にオーナーが住むことで生じるメリットがある一方、理解しておきたいデメリットもあります。
ひとつは、オーナーが最上階に住んでいることを知り、入居を敬遠されてしまうケースがデメリットとしてあることです。
その理由として、オーナーとの距離が近いことで、入居者は注意やクレームを受けないかと心配したり、気を遣いそうと、考えることがあるようです。
対策としては、入居者との出入口を別にして、不動産会社に「顔を合わせることがないよう工夫されている」ことを伝えてもらうことが有効です。
また、経営面から、把握しておきたいデメリットに利回りが悪くなる可能性があります。
最上階といえば、賃貸のなかでも人気のある場所です。
そこにオーナーが住むことで、本来、高い家賃が設定できる部屋がふさがってしまいます。
そこで最上階ではなく、入居者の確保が比較的難しいとされる1階に住むという手もありますよ。