世の中には、免許や認可を要する仕事、職業があります。
たとえば、警察官なら公務員試験に合格しなくてはならず、弁護士になるなら司法試験をクリアしなくてはなりません。
医師は医師免許、看護師なら看護師の免許が必須です。
では、アパートやマンションなどの賃貸運営に、資格は必須なのでしょうか。
本記事では、賃貸経営に必要な資格は何なのか、あると便利なものとあわせて解説しましょう。
賃貸経営に必要とされる資格とは
結論からお話しすると、賃貸経営に必要な資格はありません。
アパートやマンションなどの運営は免許制でもなく、特別な資格を取得することもないのです。
ただ、資格が不要であっても、知識がなくても問題ない、といった意味ではありません。
アパートやマンションの経営で成功するには、不動産や経営学などの知識は必須です。
また、個人事業主や法人として営業をするのなら、ビジネスや税金に関する知識も要するでしょう。
もちろん、大家さんのなかにはこれらの知識があまりない方もいますが、身につけておくと運営に役立ちます。
特に、不動産やビジネス、経営に関する知識については、収益に大きく影響するため、勉強して損はしません。
賃貸経営で取得すると便利な資格
賃貸経営で絶対に必要な免許などはありませんが、あると便利な資格はいくつか挙げられます。
ひとつは、宅地建物取引士です。
不動産取引に関連する国家試験であり、国内でも高い人気を誇ります。
宅地建物取引士の勉強過程で、さまざまな知識を身につけられるため、物件を購入するときに何に気をつければよいのか、といったこともわかります。
FP(ファイナンシャルプランナー)もあると役立ちます。
勉強の過程で、お金に関するさまざまな知識を身につけられ、自身でしっかりと収支計画を立てられるようになるでしょう。
近年注目を集めているのが、住宅診断士です。
ホームインスペクターとも呼ばれる職業であり、建物の劣化状況や欠陥の有無などを調査します。
賃貸物件の経営では、物件の劣化や損壊などを、早い段階で見つけて対処しなくてはなりません。
住宅診断士に合格できるだけの知識があれば、所有する物件の劣化や損壊などを早期発見し対処できるでしょう。