不動産を売却すると決めたら、できるだけ希望する額で売りたいものです。
「タイミング」をはかることで、有利な価格にしやすくなるかもしれませんよ。
今回は、不動産売却のタイミングに適した「時期」や、築年数からみた売り時などをご紹介します。
「季節」から不動産売却のタイミングを探る
不動産売却には、タイミングとして、売りやすいねらい目の「季節」があることをご存じでしょうか。
まず、不動産取引が活況になるのが、「毎年2月から3月ごろ」といわれています。
これには、お察しの通り、転勤や転職などによる引越しシーズンが影響しています。
たとえば、戸建てマイホームの購入する代表的な層として、30代、40代のキャリア層が挙げられますが、転勤や転職などをするケースも少なくありません。
しかし、売却をする売主側からみると、2月、3月のタイミングでは、売り時の季節を逃してしまいます。
買主が4月に新居で暮らしをスタートさせるところから逆算すると、売却の取引を2月から3月にしたいところ。
売り出しのタイミングは、12月から1月ごろといえるでしょう。
また、このタイミングのほかにも、転勤の季節として、「10月」の引越しを狙うこともできます。
この好機に不動産を売るには、6月、7月のうちに売り出しておくと、8月、9月に決まりやすいでしょう。
不動産売却のタイミングで「築年数」はいつが適切?
「築年数」を切り口に、不動産売却のタイミングを考えることもできます。
築年数でいうと、戸建てとマンションで価格の変化が異なります。
戸建てであれば、築15年まで価値の目減りが大きく、それ以降は横ばい傾向です。
一方、マンションは、年を経るごとに徐々に下がりますが、築20年を超えると大幅に安くなる可能性があります。
つまり、築年数15年までの戸建てと、マンションなら早いタイミングで不動産売却したほうがよさそうです。
しかし、早ければ早いほど有利かというと、そうとも限りません。
新築でも1カ月後に売れば、価格は2割から3割も価値が目減りする一方、固定資産税については、戸建てが新築から3年間、マンションで5年間は安くすみます。
売るより保有しておくほうが得策とみて、この時期をすぎてから不動産売却をするという考え方もありますよ。